もち菜記
おいしいものと菜園好きのブログ
菜園

夏草と冬草

7月の夏休み直前、

ヘルパンギーナであえなく一家全滅…。

その間に、梅雨が明け、夏草全開な畑。

野菜が植わっていないところは

もしゃもしゃ。

草マルチにできる!

と雑草と前向きに向き合えるのが

自然農のいいところw

それでもやはり草刈りは面倒なのも事実。

そこで、少しでもその面倒な作業を軽減するために試した方法を

今回は紹介します。

雑草は夏草と冬草でわけて考える

雑草には大まかに分けて

夏に旺盛に生える夏草と、

冬にひかえめにわしゃわしゃする冬草があります。

夏草の代表的なものは、ツユクサ、メヒシバ、エノコログサ(いわゆるネコジャラシ)など。

背が高くなったり、ぐんぐん広がっていくものが多いです。

さらに、アレロパシーという他の植物の成長を阻害する物質を出す種類も多いです。

一方、冬草の代表的なものは、ハコベ、ホトケノザ、ナズナなど。

こちらは背丈が低いものが多く、成長はゆっくりです。

そして、夏草とは違い、アレロパシーを出す種類は少なく、

背が低いからほかの植物の邪魔になりにくいです。

冬草を残してみる

冬草はその特徴から、野菜との共生が可能であり、

生きた草マルチとして活用することができるらしい!

ということで、今年は夏野菜を植える際、

野菜の苗周り(半径15cmくらい)以外の部分の

冬草はなるべく残すようにしてみました。

冬草のないところは草マルチを、

冬草が残っているところは冬草にマルチ役を託しました。

実際、冬草がどのくらいの時期まで生き残るのか、

わからないまま実践。

梅雨も乗り越えて7月まで生き残る

冬草が一番よく残っていたピーマンの周りをご覧ください。

7月上旬。冬草なのにまだまだしっかり残っています。

まだ梅雨はあけてはいない頃ですが、まだしっかり生き残っていてびっくり!

もう30度超えるような日もあったにもかかわらず、

意外といけるみたいでした。

そして、夏草がほとんど見られない!

0ではないですが、夏草に多いイネ科の細い葉がほとんどいないのです。

でも、ピーマンは草負けすることなく

しっかり育っており、実もつけています。

まさに、共生していました。

この写真をとったあと、

ピーマンが伸ばした葉の真下あたりは刈り取りました。

冬草、ついに枯れる

7月中旬は畑に出向くことができず、

ようやく回復した7月下旬に畑に行ってみると、

7月下旬のピーマンの周り。
黄色っぽいのが枯れた冬草。青々としているのが夏草。

冬草はついに枯れていました。

でも1週間以上放置してしまっていたにもかかわらず、

きれいに夏草が抑制されています

さらにうまい具合に草マルチ化。

対照的に冬草があまり生えていなかったところは

イネ科の雑草がわしゃわしゃしていました。

こんなにもうまい具合にいくのかと

とても驚きました。

冬草は刈らずに活用しよう

冬草が予想外に長生きで

本当にこのまま生やしたままで大丈夫なのかな?

と正直不安に思う時期もありました。

しかし、夏草の抑制と

刈り取る手間が省け、

そのまま草マルチにもなる

というすばらしい結果を得ることができました。

これは今後も大いに活用していこうと思います。